オリジナリティについて

~「オリジナリティ」ってこういう事なのではないか?~

さて、今回は私事なのですが、最近「オリジナリティ」 について考えることがよくありまして、あくまで個人の考えとして書かせて頂こうと思います。
 
「オリジナリティ」
わりと良く聞く言葉じゃないでしょうか?何となく良いイメージの響きですよね。
 
芸術をやる人にとっては、特別にも感じられますし、持ってないといけないのでは!?
と影も形もわからなくともそう思ってしまいそうです。
 
オリジナリティがないからダメだ。
自分にはオリジナリティがない。
など、ネガティブなイメージに混ぜてしまうと、なんかもう止めの一撃ですね。考えただけで落ち込んでしまいそうですね。
 
ただ、ここで書きたいのはプラスだとかマイナスだとか、そんなイメージではなく、「オリジナリティ」ってこういう事なのではないか?という1つの視点の角度的な話に出来たらと思っております。
 
私は音楽家なので音楽を例に考えるのですが、誰もが作品を制作する際には、自分にしか書けないもの、誰もやってないこと、というような考えを持って少なからず持って臨むと思います。中には、こんな楽曲を作りたい、と何かを参考に意欲を掻き立てる方もいると思います。そんな中でも、一箇所でいいから自分らしい部分を取り入れたいと思うものです。

この時点で、ほとんどの方に「オリジナリティ」 は存在するのだと思います。特別な能力などではなく、ものを生み出す時の感情のような気がするのです。結果はさておき、こういった感情なら自分にもあるし、感じたことあると思った方は多いのではないでしょうか?
この角度の考えであれば、多くの人にオリジナリティが 存在すると言ってもいいのかと思います。

では、次は肝心の結果的なことになるのですが、出来たものがやはりそれに満たないと、ここで「持ってない人」 というところに逆戻りですね。もちろん、ここに関して答えなど無いとは思います。ですが、なぜこのような結果になってしまったのかを分析する処理能力があれば、次回に繋ぐことは出来ると思います。
自分の中では珍しいと思っていたものが、周囲では当たり前に出回っているものだった、これは完全に情報不足が原因ですよね?
まだ世に出ていない物を作るためには、世に出ている物を知り尽くす必要がありますし、そういった情報の収集能 力や有力な情報をものにする処理能力、ここで初めて自分だけのひらめきを追加することが出来るような気がします。 
以上のことから、私はオリジナリティを感じる作品を作る人ほど、基本をとても大切にしている人だと思っています。




基本のないところに決して応用は生まれないと思います。天才だとか、ひらめきだけでやっているように見える人程、基礎的な知識が他者より膨大にある人で、真面目で努 力家なんてことよくあるんですよ。基礎は誰もがやるからオリジナリティとは関係ないのではなく、基礎が足りないことが原因だったりするのではないでしょうか。
「センス」というのももちろん存在しますが、こういった角度から「オリジナリティ」というものを考え、一種の情報処理のように、チープな物とそうでない物を区別する能力もまた独創的なものを生み出していくツールになるのではないかと思います。 




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