さて、今回はレッスンでよくご質問いただく「どうやったら良いメロディが書けるか」というお題についてお話ししようと思います。
かくいう筆者は、かつてはメロディライティングが苦手でした。
音大生の頃、月に何曲もハイペースで良い曲をかくシンガーソングライターの同級生にいつも嫉妬していたものです。
よく「メロディセンス」があるとかないとか、あちこちで耳にしますが、筆者は「センス」の有る無しではなく、良いメロディを「書くコツを知っているかどうか」だと思っています。
では、私がメロディを書く際に使用しているテクニックをご紹介しようろ思います。
どんなジャンルであっても以下の3つのポイントを抑えるだけで、誰でもいいメロディが書けるようになりますので、ぜひトライしてみてください。
①【覚えやすいリズムにする】
メロディを書こうとすると、ついつい音程ばかりに気を取られがちですが、
実はリズム感がとても大事です。キャッチーでカッコいいリズムになるよう意識しましょう。
②【反復を意図的に使う】
世の中の音楽は、みなさんが思っている以上に「反復」を駆使して書かれています。
同じフレーズやリズムの繰り返しを意識して、インパクトのあるメロディにしましょう。
③【限られた音域の中で作る】
1フレーズで使用する音域が広すぎると覚えにくく薄味なメロディになってしまいます。
例えば歌モノの場合「1オクターブと3度以内」に収めることを意識して作ると良いでしょう。
これから音楽を聴くときは、上記の3つのポイントを意識して聴いてみてください。
きっと意外な発見がたくさんあるはずです。
最後に、メロディライティングに関する講師お勧めの教則本をご紹介しておきます。
『誰も教えたがらない!キャッチーなメロディの極意48(リットーミュージック)』
タイトルの通り、キャッチーなメロディを作るためのテクニックが48種類紹介されています。
往年のヒット曲の法則を筆者と一緒に分析していこう!という内容です。
J-Popの名曲をメインに取り上げていますが、インストゥルメンタルの曲にも応用できます。
文章も堅苦しくなくとても面白いので、是非読んでもらいたい一冊です。
皆さんには今回取り上げたテクニックを駆使して、
たくさんの人の心をつかむメロディメーカーになってもらいたいです!