
今年の初め、筆者は「もっとたくさんの人に会う」という目標を掲げました。
作曲家としての仕事柄、どうしても家にこもりがちになってしまうのですが、最近はその殻を破るべく積極的に外に出ることを心がけています。
知り合いが演奏会を開くときは必ず聴きに行ったり、仕事に直接関係なさそうなことでも、面白そう!と思ったらとりあえず飛び込んでみるようにしています。
つい先日、とあるシンガーの方からライブのサポートバンドとして参加してほしいというお話をいただきました。
実は、筆者は今まで演奏の仕事は経験がなく、しっかりと役割を果たせるかどうか若干不安でしたが、キーボーディストとして挑戦することに決めました。
バンドのリハーサルなんてものも初めての体験だったので、ドキドキしながら現場へ向かいました。
でもいざ行ってみると、他のサポートメンバーやライブ運営の方々など多くの新しい出会いがありました。
筆者はかなり人見知りするタイプですが、ライブの本番が終わる頃には、関係者のみなさんとすっかり打ち解けていました。
そして、ライブが終わった後には、運営をしていた方からは新しい作曲のお仕事をいただくことに。また、今回一緒に演奏したサポートメンバーには、筆者から宅録の依頼をするなど、新しい繋がりがどんどん広がっていきました。
音楽の仕事は「実力がすべて」「スキル次第で仕事が決まる」と思われがちですが、実はそれだけじゃないんだなと実感しました。
確かに作曲コンペなんかはその通りですが、「声をかけやすい関係だから仕事の依頼をした」というケースも多々あります。
世の中って思った以上に義理と人情で動いているんだなあ、と今回の仕事で改めて感じることができました。
