
今回は、DTMをやる上で切っても切れない悩み「騒音対策」についてお話ししようと思います。
筆者が音大に通うために上京して家を借りた際にも音の問題について不安がありました。
集合住宅に住むわけですから、「曲を作っていたら隣から苦情が来るんじゃないか」なんていつも気にしながら曲を作っていました。
騒音問題は、集合住宅に住む場合、そもそも住んでいる物件の構造によって起こることが多いです。
過去4回ほど賃貸物件の引っ越しをした筆者の経験から言いますと、鉄筋コンクリート(RC)造の物件であれば、卓上サイズのモニタースピーカーから出す音はさほど問題ありません。
しっかりした作りの物件であれば、自室の上下左右の部屋からの生活音はほぼ聞こえないかと思います。
そのような物件は特に気にする必要はないでしょう。
鉄骨造や木造の物件の場合ですと、築浅であるほど遮音性能が高いそうです。筆者の音大の友人が築浅の鉄骨造の物件に引っ越した際に遊びに行ってみたところ、意外にも遮音性が高くて驚きました。
もし自分の出している音が迷惑になっているか気になる方は、スピーカーから音楽を流して、扉を閉めた部屋の外からどのくらい聞こえてくるのかをチェックしてみてください。許容できる音量の目安を知ることができます。

そういえば筆者は以前、各部屋が防音ではないものの楽器演奏が可能ないわゆる「お互いさま物件」に住んだことがあります。
そこがなかなか凄い物件で、楽器可の物件にも関わらず隣の部屋で電話している声が筒抜けなほど部屋の壁が薄かったのです。音出し可能な朝9時になると隣のベーシストが基礎練習を始め、下の階の外国人が謎の言語の音楽を爆音で流し始めるので、負けずと自分もピアノの練習を始める、といったカオスな雰囲気の物件でした。(笑)
あれはあれで楽しかったなあ…。
(後編に続く)