既存の曲を参考にして自作曲のクオリティを上げよう!


今回は作曲における「リファレンス曲(参考曲)」についてのお話です。

 「リファレンス」とは、「参考資料、出典」という意味があります。つまり曲を作る際の参考資料にする既存曲のことを指します。

DTMのレッスンで新しい曲を作ってきてくださった生徒さんに、「参考にした曲は何かな?」と聞くと「特にありません!」と返ってくることが非常に多いです。

 無から有を生み出す、所謂(ゼロイチ)が出来ることはもちろん素晴らしいことです。しかし、初心者、中級者の方はつい自分の得意なフレーズ(手クセ)ばかりになり、曲のクオリティーがなかなか上がりません。

 そこで、完成度の高い既存曲を参考にして曲を作っていく方法をオススメしています。

ではどうやってリファレンス曲を探せば良いのか、私なりのやり方を説明していきます。

 

まず参考曲を探すところからですが、参考曲は1曲だけでなく、音楽を構成する要素ごとに複数用意します。

例えば、

 

・ドラムパターンやテンポ感の参考にする曲

・全体の楽器編成やアレンジの参考にする曲

・メロディーや歌詞の参考にする曲

 

といったように複数の曲を挙げていると、参考曲そっくりになることもなくオリジナリティを持たすことができます。最低でも3曲以上は欲しいかなと個人的には思います。

 

そして用意した参考曲たちを聴きながら実際に曲を作っていきます。

 

ドラムのリズムのノリは、8ビート系、16ビート系のどちらのノリなのか。

全体の楽器編成は、バンド系なのか、シンセの打ち込み系のサウンドなのか。

メロディーラインは、ゆったりと歌い上げるようにするのか、ラップのように細かな譜割りにするのか。

 

といったように、楽曲を構成している要素ごとに注意深く観察し、美味しい要素を自分の曲に取り入れながら曲作りを進めていきます。

 

このようにリファレンス曲をしっかり設定することで、既存曲から自分の引き出しに無いテクニックを盗んで取り入れることができます。

さらに、自分がこれから書く曲のイメージを明確化でき、方向性を見失わず完成形まで仕上げやすくなるといったメリットもあります。

これからオリジナル曲を作っていこうと思っている作曲初心者の方、曲を作り始めたけど完成させられずに悩んでいる方は、是非このやり方を参考にしてみてください!