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嬉かった生徒からの言葉

DTMオンライン講師Q&A


今回は、先日の作曲レッスンでの生徒さんとの出来事をお話しさせて頂きます。

彼が、私の教室の門を叩いたのは、今からもう6年前くらい。当時はプロコースというものはなくて、私が個人的に、「プロを目指す生徒」という認識のもと、それに必要となるであろう知識を教えていました。
楽典、和声学といった基礎を大切にしつつ、そこから、打ち込み、ミックス、様々なジャンルの曲の模倣など、多岐に渡りました。彼は、小さい頃よりバイオリンを弾いていたこともあり、興味は、ポップスから、本格的なオーケストラまで幅広いものでした。

実は彼、日本でも有数の有名大学卒でもあり、頭がとても良い。なので、楽典や和声学あたりは、物凄いスピードで終えていきました。その後、彼自身の興味があったボカロ曲の制作に入って、様々なジャンルの模倣、それに伴う、打ち込みのテクニックやミックスも並行しながら、最低ラインを切り上げていきました。

次第に、ボカロに留まらず、J-POPの世界にも興味が広がり、今度は作家事務所への資料作りが始まりました。3曲ほど作って、送って、返事が来て、今度は、作家事務所の新人作家時代が始まります。

頑張ってはいたのですが、1年経った頃に、彼の中で方針転換があったようで、事務所を一旦離脱。

今度は、オーケストラ曲の編曲や、打ち込みの分野をレッスンでみていましたが、彼は、新しい打ち込みツールの活用が得意で、あっという間に僕より打ち込みがうまくなってましたね w
オーケストラも一服すると、いよいよ、ジャンルに関しては、一通り通ったことになります。

ロック、アイドル、ポップス、R&B、ダンス、JAZZ、オーケストラ など、ある程度のジャンルを網羅した頃には、彼の能力は、当然上がっている訳です。

そして、この位置にくると、いわゆる基礎に該当する部分はなかなか強固になってきてますので、次の課題は、いよいよどこへ向かうかというと、、、

「作品それ自体」になる訳です。

ちなみに、この時点で今から1年前。彼が教室の門を叩いてから、5年目となります。

そこから、いよいよ、彼の意識は、メロディーそれ自体や、自分のオリジナリティーを追求する旅が始まります。試行錯誤、上がったり下がったりあったようですが、あれから1年後の、つい先日のレッスンで、いよいよ、彼のメロディーに、大きな変化(成長)を感じる瞬間が訪れました。今まで、どこか、理屈っぽかったり、頭だけで考えているような彼の音楽だったのですが、先日初めて、彼のメロディーに、「想い」のような「人」のようなものを感じることが出来ました。

彼に、「何か変化でもあったのかい?」と尋ねると、先生が前回おっしゃった、メロディーの「呼吸」っていう言葉の、「呼吸」の意味が、なんか掴めてしまったのだそうだ。

彼が、初めて、メロディーの「呼吸」を意識できた音を聴いた私が、彼のメロディーに、初めて、「想い」や「人」を感じたと思った訳で、これこそ、作曲や音楽の醍醐味ですね。「音を通じて、想いが伝わった訳です。」
そして、彼は、嬉しそうに言いました。「作曲の技術も、やった分だけ成長できるんだと、初めて思えた」と。そして、今、昔より自由になれたことに対し、作曲が楽しいそうです。

更にこう続けました。この、今回認識した大きな「ガッチャン」(ブレイクスルーって意味です)多分今回きりでなくて、将来も何度も起きるってことですよね?

と、嬉しそうに言うので、私の返答は、当然「勿論です、私自身がそうだからw 」でした 。

彼はきっと、ここに来るまで、どこか心の中で、自分の作曲家としての成長を信じきれなかったのだと思う。才能やセンスと言われてしまう世界でもあるからそれも仕方ないが、もう大丈夫。

やればやっただけ、成長できるし、センスさえも磨かれていくことを、身をもって実感できてしまった作曲家は、正直、無敵に近いと思っているので、今後の彼の活躍に期待したい。